血圧の正しい測り方を知っていますか?ただ腕をはめるだけではない。正しく測って高血圧を予防しよう!
突然ですが、皆さんは血圧を測ったことがありますか?
最近は病院に限らず温泉に置いてあったり、スーパーでも血圧計を目にしたことがあります。
テレビCMでも血圧が取り上げられていたりと最近何かと話題な「血圧」ですが、実は血圧測定には正しい測定方法というものが存在するのを知っていますか?
血圧はただ測ればいいというものではなく、測り方を間違うと正しい数値が反映されずに高血圧を見逃してしまう可能性があります。
そこで今回は「血圧の正しい測定方法」について内容をまとめていきます。
今回の内容をきっかけに日々の血圧測定に役立て頂けると嬉しいです。是非、最後までご覧ください。
▼この記事を読んで欲しい方
- 最近血圧が気になるという方
- 高血圧の診断を受けているという方
- 健康診断で血圧の項目で引っかかってしまった方
- 日常的に血圧を測定しているという方
- 血圧の測定方法が気になるという方
- 自宅で血圧を測るという方
- 健康寿命の延伸をはかりたいという方
- 健康を手に入れたいという方
- 最低血圧と最高血圧がどのようなものか知りたいという方
▼この記事を読んで分かること
- 血圧とはどのようなものか?
- 最高血圧(収縮期血圧)と最低血圧(拡張期血圧)とはどのようなものか?
- 血圧の正しい測定方法について
- 寝た状態で血圧を測定する方法について
- 座った状態で血圧を測定する方法について
- 家庭で正しく血圧を測定する方法について
- 血圧の数値が変動する理由にはどのようなものがあるか?
そもそも血圧とは?
そもそも、皆様は「血圧」がどのようなものかを知っていますか?
まずは「血圧」がどのようなものなのか?という部分をまとめていきます。
血圧とは…
心臓から送り出された血液が血管内を通るときに血管の壁を押す圧力のことで、動脈の圧力のこと
を指しています。
血圧を決定する要因として
- 心臓が血液を押し出す力
- 血管の拡張
- 血管の弾性
の3つの内容で決定します。
最高血圧と最低血圧とは?
血圧を測定したことがある方は分かると思いますが、血圧計で血圧を測定すると数字がふたつ出てくるかと思います。
血圧には
- 最高血圧
- 最低血圧
という2つの血圧が存在します。
最高血圧とは…
別名:収縮期血圧
その名の通り、心臓が収縮して大動脈に血液を送り出すときの数値のこと
を指します。
最低血圧とは…
別名:拡張期血圧
心臓が収縮したあとに大動脈が血液を送り、その後元の太さに戻ろうとするときの数値のこと
を指します。
例えば血圧を測定した際に〈120/90〉という数値だった場合、120が最高血圧(収縮期血圧)、90が最低血圧(拡張期血圧)という認識になります。
血圧の正しい測定方法とは?
では、実際に血圧を測定する際の方法についてまとめていきます。
血圧の測定方法は2種類あります。
- 寝て血圧を測定する方法
- 座って血圧を測定する方法
今回は上記2種類の血圧の測定方法についてお伝えしていきます。
寝て血圧を測定する方法
【方法】
- 仰向けに寝る
- 片腕を伸ばした状態とする
- 手のひらをパーに開く
- 5~6回程度深呼吸を行いリラックスする
※側臥位で血圧を測定する場合、心臓に対しての位置に注意が必要
→心臓よりも高い位置で測定した場合:血圧は低くなる
→心臓よりも低い位置で測定した場合:血圧は高くなる
座って血圧を測定する方法
【方法】
- 足を組まずに座る
- 背中を丸めずに背筋を伸ばす
- 手のひらを上にする
- 5~6回程度深呼吸を行いリラックスする
家庭で血圧を測定する方法
現在は量販店やネット販売でも血圧計を購入することができ、自宅で日常的に血圧を測定しているという方も多いかと思います。
そんな中で家庭での血圧測定の方法についてもう少し細かくみていきましょう。
【測定位置】
血圧計をはめる位置は「上腕部」
上腕部とは二の腕の部分を指しています。心臓に近い高さでの上腕部で測定する値が最も安定した数値を得られるとされています。
【測定条件】
- 朝の測定条件:起床後1時間以内の測定とすること。その他の条件として「排泄後」「服薬前」「座位姿勢にて2分程度安静にしたのち」に測定すること
- 夜の測定条件:就寝前に測定すること。その他の条件として「飲酒」「入浴」後ある程度の時間が経過したのち、「座位姿勢にて2分程度安静にしたのち」に測定すること
血圧測定姿勢として椅子などに座り、2分程度安静にしたのちに血圧を測定することが必要です。
※身体の状態によっては医師からの指示で夕食前に測定する場合もあります。医師などから指示がある場合にはその指示に沿った血圧測定を行いましょう。
【測定回数】
朝晩、各最低1回は測定を行う。
より正確な数値を確認するためには2~3回測定し、平均値を測定することが推奨されています。
※その他注意点
血圧測定は1回の測定値では正確な数値を把握することが難しいです。
最低でも数週間、数か月など長い期間の中で血圧を測定し、数値の変動を追っていくことが重要です。
また、血圧を測定する際には測定条件を一定にすることも重要です。
結果を追って血圧数値をみてくためには時間や環境を一定にすることでより正確な数値を把握することが出来ますので、測定条件がバラバラにならないように注意しましょう。
血圧の数値が変動する理由とは?
血圧には高くなったり、低くなったりと変動してしまう要因がいくつか存在しています。
- 食後
- 入浴
- 尿意(トイレ)
- 運動
- 年齢
- タバコ
- アルコール
- 室温
- 興奮・ストレス
今回は上記9項目に関して簡単にまとめていきます。
1.食後
心拍出量が増加し、血圧が高くなる傾向があります。
食後1時間程度は注意が必要です。
2.入浴
入浴を行うと身体が温まり、体温の上昇と共に血管が拡張し、血圧が高くなる可能性があります。
入浴後30分程度は避けるように注意が必要です。
3.尿意(トイレ)
便意を我慢している状態だと血圧が高くなる可能性があります。
排泄は済ませてから血圧を測定するように注意が必要です。
4.運動
軽く歩いた程度でも血圧が変動する可能性があります。
運動後すぐに血圧を測定せず、数分でも呼吸を整えてから血圧を測定するように注意が必要です。
5.年齢
年を重ねていくたびに血管の弾性が弱まります。その結果、血流が悪くなり血圧が上がりやすい傾向にあります。
若年者と高齢者の基準をおさえ、年齢に合わせた基準値で血圧を追っていくように注意が必要です。
6.タバコ
タバコに含まれる「ニコチン」が血管を収縮させる作用があります。その結果、血圧が上昇する可能性があります。
タバコを吸った後すぐには注意が必要であると共に、長年タバコを吸っていると血管動態が変動する可能性があるため注意が必要です。
7.アルコール
アルコールには血管を拡張させる作用があります。
アルコールを服用した後には血圧の数値が変動するため、お酒を飲んだ後に測定した数値を基準にはしないように注意が必要です。
8.室温
室温が低い場合には血圧数値が高く出ることがあります。
血圧を日常的に測定する場合には室温をある程度一定にして測定を行うように注意が必要です。
9.興奮・ストレス
興奮状態であったり、ストレス状態の場合には自律神経の乱れから血圧が高く出ることもあります。
その他の条件を合わせて精神面の考慮も必要であることを認識しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「正しい血圧測定の方法」についての内容をお伝えしてきました。
血圧を測定するという習慣はとても良いことです。
高血圧は早期発見が重要です。早めの対策が必要ですので、せっかく血圧測定を実施するなら効果的な方法で実践してみてはいかがでしょうか?
特に自宅で血圧測定を実施する際には今回の内容を参考に正しい測定方法を是非、お試しください。
高血圧は運動を行うことで改善に導くことも出来ます。スマートウェイ・スマートスタジオではパーソナルトレーニングで運動の継続を行うことも可能です。
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所属の健康運動指導士トレーナー竹村です。
内科系疾患・整形外科疾患・予備軍の方に向けた健康増進施設、指定運動療法施設にてトレーナー従事中
運動を行う上での効果やポイント、身体についての知識など、運動に関わる様々な情報を発信していきます。