【痩せるオイル?!】ココナッツオイルはダイエットに効果的ってホント？その他の嬉しい効果とは

数年前「ココナッツオイルがダイエットに効果的！」と、一時期ブームになりました。

その後ブームは収まり見かける機会も少なくなっていましたが、最近ではまたココナッツオイルを取り扱うお店が増えてきたように感じます。

今回はそんなココナッツオイルについて、本当にダイエットに向いているのか？他の効果をご紹介します。

ココナッツオイル

「油脂の摂りすぎは体重増加になるので控え目に…」と言われている中で、ココナッツオイルで本当に痩せるの?!と考えてしまいますよね。

脂肪酸は

• 長鎖脂肪酸…一般的な油/サラダ油/オリーブ油など
• 中鎖脂肪酸…ココナッツ油/MCTオイル/母乳など
• 短鎖脂肪酸…牛乳/バター/チーズなどの乳製品

3つに分けられます。

長鎖脂肪酸

小腸で分解され、リンパ管に入り静脈を経由してから肝臓へたどり着きます。

中鎖脂肪酸

小腸から全身に経由することなく門脈を通り、直接肝臓に取り込まれエネルギーとして代謝されるため体脂肪がつきにくいのです。

短鎖脂肪酸

脂肪として摂取というよりも、腸内に届いた食物繊維が善玉菌が利用することで作られる脂肪酸です。

腸内環境を整えるのに役立ちます。

ただし、ダイエット目的でココナッツオイルを使用する場合は、炭水化物の量は控えてくださいね。

健康効果

ココナッツオイルには、アルツハイマー型認知症を改善するという研究報告があります。

アルツハイマー型認知症の脳はグルコース代謝が低下しているのがわかっており、代わりに脳にエネルギーが行きやすい中鎖脂肪酸をエネルギーとして活用することで、記憶力低下が抑えられたとの報告があります。

美容効果

ココナッツオイルにはビタミンEの一種である"トコトリエノール"という成分が含まれており、エキストラ・バージン・ココナッツオイルを肌に塗ると、ハリが感じられる効果があります。

肌からも活性酸素を抑えて血管をやわらかくし、肌の若さも保つのに効果があるのです。

ココナッツオイルの50%は"ラウリン酸"という成分が含まれており、一部のウィルスや細菌、菌類などに対し抗菌作用があることも知られています。

油脂は脳のエネルギー

糖質が脳に素早くエネルギーになるのは広く知られていますが、油脂も脳にエネルギーとして利用できるのはご存知でしょうか。

脳はブドウ糖をエネルギー源として利用しますが、ブドウ糖が足りなくなると油脂から作られるケトン体が体で作られます。

実は、心臓も脳にも血糖よりもケトンを使う方が25％ほど効率よく働くと言われ、パフォーマンスもあがり痩せやすい体にもなるのです。

油脂の中でも、中鎖脂肪酸はケトン体を作りやすい油なのです。

生理的ケトーシスの健康効果

病理的ケトーシスは病気ですが、生理的ケトーシスは体にもメリットがあります。

減量できる

ケトン体が増えることで減量します。

ケトン体回路のエネルギー源は体内にため込まれている体脂肪を使うため、効率よく体脂肪を燃焼させることができるのです。

肌や血管が若くなる

たんぱく質や野菜を十分に摂っていると、細胞の新陳代謝が促され肌や血管が若返ります。ダイエット後にやつれて老け込む心配が減りますね。

長寿遺伝子スイッチが入る

アンチエイジングにはカロリー制限が体に良いことは知られていますが、最近の研究ではケトン体が血液中に増えることで長寿遺伝子が活性化することが明らかになっています。

食後に眠くならない

食事をした後に眠くなるのは、血糖値の急上昇によりインスリンが過剰分泌されるからです。

糖質でエネルギーを摂るより中鎖脂肪酸のエネルギーの方が血糖値が緩やかに上昇するので、眠気に悩まされることはありません。

コーヒーにココナッツオイル15mlを入れて飲むと、3時間後に血中のケトン体濃度の上昇が認められます。

ただ混ぜて飲むのではなく、撹拌することでさらに吸収率アップにも！

まとめ

油がダイエットになるとは、以前の常識では考えられませんでしたね。

脳は60%～70%は脂質でできているため、質の良い天然の油を意識することで脳の活性化にもつながります。

油にはちょっとこだわってお食事することがお勧めです。

栄養学は常に変わるので、常に新しい情報を皆様にお届けできるよう頑張ります！

健康を維持するのは新しい栄養学だけではなく、運動もとても大切です。

食事＋運動で脂肪を燃焼して、常に素敵な体系を目指しませんか。