自分に合った運動の強度と量を決めよう!運動の単位について
運動の単位って何?
運動は健康維持のためにも必要な手段の1つですが、運動の種類や時間などを意識することは多いと思いますが、それ以外の運動の単位を意識して運動していることは少ないのではないでしょうか?
そもそも運動の単位とは何かということですが、運動する量を意識するのであれば【時間】を元に運動していると思います。
その他にも運動により体にかかる負荷の量、運動の【強度】を表す単位があります。
運動の強度の単位として、その運動をしたときに体が消費するエネルギー量を単位化したもので【Mets(メッツ)】と言います。
運動強度と時間を同時に表す単位としてMetsを使用する場合には【Mets・時】と表します。
Metsでは安静時(静かに座っている状態)を1として、安静時と比較して消費エネルギーが何倍になるかで表されます。
厚生労働省によると、年齢別の運動強度を以下のように推奨しています。
- 18~64歳は23Mets・時/週行う
⇒具体的には歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を60分行う。 - 65歳以上は強度を問わず、身体活動を10Mets・時/週行う
⇒具体的には横になったままや座ったままにならなければどんな動きでも良いので、身体活動を40分行う。
このように運動時の強度としてMetsが用いられることがあるので、どのような運動を選ぶか、どのくらいの時間、運動するのかを考えるためにもMetsを知っておくことは大切です。
スポーツ以外のMetsの活用
Metsは運動強度を表す単位とご紹介しましたが、実はここでいう運動強度の【運動】とは何もスポーツをすることを指した言葉ではありません。
【運動】と言われるとウォーキングや有酸素運動などの、改めて時間をとってしなければいけないものとお考えの方もいらっしゃると思いますが、それ以外にもMetsで表すことができる活動がたくさんあります。
例えば、ウォーキングなどは3.5Metsとされていますが、運動以外の生活活動の場面での身体活動として、お風呂掃除や子供と遊ぶ、スクーターやオートバイの運転なども3.5Metsの運動強度となります。
そのため、スポーツなどのように意識的に身体を動かすことだけでなく、日常生活場面でもMetsは使用できます。
例えば23Mets・時/週と言われると、毎日1時間のウォーキングだけでなく、お風呂掃除や掃除機をかける、食器洗いなどの家事をトータルで1時間するだけでも3Mets・時の運動となります。
冬であれば雪かきを30分するだけでも1時間のウォーキングをするのと同じ程度の運動強度となります。
下の表は生活活動の例を表にしたものです。
この表のように生活場面でも必要な運動強度を得ることができます。
また運動の種類によっても運動強度は変わります。
以下の表は運動の種類別の表になります。
しかし、生活場面だけの身体活動では健康維持のための強度や頻度、量が足りないということも多くあります。
その頻度や量を補うためであったり、趣味活動や対人交流の場としてスポーツを行うことは有効です。
その他にも生活す習慣病を予防するためや健康寿命を延ばすためなどの健康の目的のためには週2回以上の運動習慣をつけていくことが大切になります。
特にデスクワークが多い、外を歩く習慣がないなどの方は意識的に身体を動かすことを心掛け、適度な負荷(3Mets以上)を定期的に行っていくことで心肺機能や筋力などを身に着けていくことにつながります。
まとめ
運動の強度を表す単位として【Mets】があり、時間と強度を合わせて表すと【Mets・時】になります。
Metsはスポーツなどの運動だけでなく、日常生活場面でも表すことができ、1週間の内に23Mets・時をこなしていくことが推奨されています。
日常生活場面でも身体活動により、エネルギー消費が行われますが、それだけでは健康維持のためには足りないことも多くあります。
積極的に週2回以上、3Mets以上の強度の運動を取り入れるように意識しましょう。
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