認知症を予防しよう!予防方法4選!
認知症ってどんな病気?
現在の日本は高齢社会と言われており、日本人口の20%は高齢者となってきています。
その2割の内の15%は認知症と言われています。
また2025年には20%までに上昇すると試算されています。
認知症は進行すると介護が必要になる病気の1つであり、予防していくことが必要です。
よくイメージされる認知症とは、物忘れがあり、人の名前や顔も覚えていないなどの場合があるかと思います。
しかし【物忘れ】=認知症ではありません。
あくまでも【病的に】物忘れがある場合を認知症と言います。
この【病的に】という部分の判別には医師の判別が必要であり、判断基準には検査や問診、ご家族からの聴取などが必要になります。
認知症の症状には、認知症の方全員に見られる記憶障害などの中核症状の他に、本人の性格や環境の影響などにより起こる周辺症状(行動・心理症状:Behavioral and psychological symptoms of dementia(BPSD))がみられるようになります。
BPSDってどんな症状?
認知症の中核症状として記憶障害や理解・判断力の低下、見当識障害など様々な症状が現れます。
これらの症状が起こることで、周辺症状(BPSD)では、
- 不安・抑うつ
- 徘徊
- 弄便(ろうべん)
- 物取られ妄想
- せん妄
- 暴力・暴言
- 介護拒否
- 失禁
- 帰宅願望
など様々な症状が起こります。
認知症の種類
認知症にも実は種類があり、大きく分けて3種類あります。
それぞれ、症状や原因が異なり、治療法も様々です。
認知症は、
- アルツハイマー型認知症
- レビー小体型認知症
- 血管性認知症
があります。
それぞれの特徴や割合についてご紹介していきます。
アルツハイマー型認知症
認知症の5~6割を占めており、認知症の中でも多くを占めると言われています。
症状
物忘れが主症状であり、道に迷う(視空間認知障害)や日付や季節感が分からなくなる(見当識障害)などの症状がみられるようになります。
また直近(数分~数日)の記憶は忘れてしまいますが、過去(数年前、あるいは数十年前)の記憶は比較的保たれていることがあります。
BPSDでは、物取られ妄想などの精神症状がみられることがあります。
原因
脳の海馬と呼ばれる記憶を司る領域が萎縮が進行していくことが原因とされています。
進行速度としては数年~十数年かけて徐々に進行していきます。
レビー小体型認知症
認知症全体の中でも5%程度とされています。
症状
記憶障害が主にみられますが、それ以外にも
- 幻視
- パーキンソン症状
- 睡眠障害(レム睡眠行動異常症)
などの特徴的な症状がみられます。
またレビー小体型認知症では、数分から数時間、もしくは数週から数か月によって認知機能の変動がみられることがあります。
そのため『急に認知症が進んだ』、『調子にムラがある』とご家族が感じられることもあります。
原因
脳の中にレビー小体という物質が大脳皮質に溜まることで脳の神経細胞が減少し、認知症の症状が出現します。
血管性認知症
全体の2、3割を占めます。
症状
血管性認知症の症状は様々で、いろいろな症状を示します。
比較的多く見られる症状としては、
- 歩行障害
- 排尿障害
- 構音障害(嚥下障害)
がみられやすいです。
原因
脳血管疾患(脳梗塞や脳出血など)が発症の起因となることが多く、そのため発症部位などにより、症状が色々と起こりやすく、人によって症状が変わることが多く見られます。
認知症の予防方法4選
認知症についてご紹介してきましたが、まずは認知症にならないように予防をしていくことが大切になります。
認知症の主な原因は何らかの要因による大脳皮質の神経細胞の減少です。
そのため、神経細胞の減少を押さえるためには、以下の予防方法があります。
1.生活習慣の見直し
脂質や糖分などを必要以上に摂取してしまうと、血流が滞るだけでなく、生活習慣病などの病気を発症し、認知症の発症を速めてしまうことがあります。
食生活や睡眠などの生活習慣を見直していくことが予防の上では大切な行動になります。
糖分も脳の栄養として必要なものではありますが、とりすぎてしまうと糖尿病や動脈硬化などにも影響するため、注意しましょう。
2.趣味や社会交流の維持・向上
認知症を発症しやすい年齢として70代以上と言われています。
70代になると退職している、友人との関係が希薄化しているなど、他者との交流が減少してしまう人も少なくありません。
人間関係を考えることで脳が活性化されるという研究や、友人や家族との時間を楽しむことで脳が活性化されるという研究もあることから、他者との交流を維持したり、または新しくサークル活動や地域での交流など新しい場を開拓していくことが大切になります。
趣味活動も同様です。
一人で行うものや複数人で行うものがあると思いますが、どれも計画を立てたり、準備をしたりと脳を活性化することが多分に含まれています。
それ以外にも他者との関わりを持つための会話の一部として活用することなども考えると、趣味活動も積極的に行っていくことが大切です。
3.運動習慣の定着
認知症と脳の血流量には相関があります。
週一回の定期的な運動習慣がある方はアルツハイマー型認知症の発症リスクが40%も低くなることが分かっています。
特に有酸素運動や全身を使うような筋力トレーニングなどが有効とされています。
運動の方法についてはが推進する
4.脳トレ
脳内の神経は使うことで維持・活性化されていきます。
脳トレというと数独やクロスワードなどのクイズやジグソーパズル、知恵の輪などを思い浮かべる方も多いと思います。
しかし問題を解いていくだけでなく、普段の生活場面でも献立を考える、生活習慣をスケジュールとして管理するなどの予定を考える行動も脳トレの一部と言っても良いでしょう。
また、その他にも新しいことにチャレンジするなどの行動はかなり脳内の神経を使うことが多いです。
新しいことができないと思うのではなく、脳トレの一種だと思ってチャレンジしていくことが大切です。
まとめ
認知症は発症するまでに長い年月がかかります。
そのため、しっかりとした予防や対策を普段からしていくことが大切になります。
予防方法としては脳トレや社会交流、生活習慣や運動習慣の見直しも必要になります。
まずはすぐできる脳トレや生活習慣の見直し、運動などを取り入れていくよう意識しましょう。
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