意外と知らない?骨粗しょう症とその予防法について!
骨粗しょう症とは?
【骨粗しょう症】といった病気をご存じですか?
近頃テレビの健康番組やネットニュースなどで取り上げられることが増え、聞いたことがある!という方もいらっしゃると思います。
今回はそんな骨粗しょう症とはどんな病気なのか?
治療方法や予防方法についてもご紹介します。
どれくらいの人が骨粗しょう症?
骨粗しょう症は国内で1280万人が罹っているといわれており、
- 女性は980万人
- 男性は300万人
と女性の割合が多く、特に50代以上の閉経した女性に多くみられます。
原因として女性ホルモンが関係しているといわれていますがそれ以外にも、生活習慣病やメタボリックシンドロームなども原因のひとつです。
骨の構造からみた骨粗しょう症
骨粗しょう症とは読んで字のごとく骨の病気です。では実際の骨の状態についてですが、骨は主に緻密骨(ちみつこつ)と海綿骨に分けられます。
緻密骨は骨の外側、海綿骨は骨の内側に当たります。骨粗しょう症は骨密度の低下と骨質の劣化により骨強度が低下する疾患です。
骨密度は少年期から思春期にかけ最大となり、加齢とともに低下していきます。特に骨粗しょう症では海綿骨の網目が大きくなる状態を指し、これが骨がスカスカになる状態を言います。
骨粗しょう症のメカニズム
正常な骨の働きとして古くなってきた骨を壊し(破骨細胞の攻撃⇒骨吸収)作り直す(骨形成)を繰り返す【リモデリング】が行われます。
しかし骨粗しょう症になった人の骨の働きではリモデリングのバランスが崩れ、破骨細胞が過剰に働いてしまい劣化していない箇所まで壊し骨形成が間に合わない状態です。
これが繰り返されると骨全体がスカスカになり、骨の強度が下がりってしまうためちょっとした衝撃(転んだ・ぶつけたなど)で骨折してしまいます。
また骨は体の中のカルシウムを貯めておく役割だけでなく、血液循環や臓器の働きの補助をしていることも多く、骨の質量が少なくなるということは体全体への影響も増えてしまうということも言えます。
骨粗しょう症による骨折
これまでの説明で骨粗しょう症は骨がもろくなりやすいということがお分かりいただけたと思います。
骨粗しょう症になると尻もちをついた、ちょっと転んだだけと今までは何ともなかった衝撃で骨折してしまいます。さらに悪化していくと、くしゃみをしただけで肋骨が骨折したなんていうことも起こりえます。
では骨粗しょう症で骨折しやすい部位は?
- 大腿骨(大腿骨頸部骨折、大腿骨転子部骨折)
- 脊柱(背骨)
- 胸から腰に掛けての骨折(椎体骨折、胸椎もしくは腰椎の圧迫骨折)
が多くなりやすいです。
また転んだ時にとっさに手をつくと手首(橈骨遠位端骨折:コーレス骨折)や上腕骨の骨折も多く見られます。
骨粗しょう症はよくなるの?
20歳前後が最大骨量と言われていますが、骨密度は生活習慣により改善または低下を予防することができます。
特に骨密度の改善には
- 食事療法
- 運動療法
- 薬物療法
があげられます。
食事療法
食事で気を付ける点は骨を作るカルシウムやタンパク質、骨の吸収率を上げるマグネシウムやビタミンDを含む食事をバランスよく摂取することです。
『骨の病気なんだからカルシウムをいっぱい取っておけばいいのでは?』と思われる方もいらっしゃると思いますが、実は人が1日で吸収できるカルシウムの量は決まっており、それ以上の過剰な摂取を続けてしまうと違う病気になってしまいます。なので毎日・適切な量を摂取することが必要になります。
骨密度を上げる食材
カルシウム:乳製品や小魚、水菜や菜の花など
タンパク質:肉類や大豆など
マグネシウム:豆や海藻ビタミンD:青魚やキノコ類
運動療法
骨に対し縦方向へ負担をかけることで骨密度が改善すると言われており、具体的な運動方法としてはウォーキング(40分程)やジョギング(20~30分程)太極拳などが骨密度の改善に効果があるとされています。
また、スマートスタジオ・スマートウェイで使用しているパワープレート®などで骨に振動を与えることも骨密度の改善に効果があるのです。
薬物療法
骨の吸収をよくする薬やカルシウムやマグネシウムを多く含む薬などがありますが、他の薬との飲み合わせなどもあるのでかかりつけ医や薬剤師との相談が必要になります。
また骨の代謝をよくするためには成長ホルモンが必須になるのでしっかりした睡眠や適度な運動をとり、ホルモンの分泌を促すことが必要になります。
予防方法
さて、これまでは骨粗しょう症とはどんな病気?ということや治療法について書いてきましたがまずは骨粗しょう症にならないようにすることが大切です。
そのためにまずは生活習慣の見直しが必要になります。
骨粗しょう症になりやすい人の中には生活習慣病の人も含まれているため、適切な食事・運動が予防になります。
実は骨粗しょう症の予防は治療法と大きく変わりはないのです。
必要なことは骨密度を改善することなので運動としてはウォーキングなどの有酸素運動、立ち座り練習など足腰を鍛えるような軽度の筋力トレーニングが有効です。
食事についても同様にカルシウムやタンパク質、ビタミンDなどをバランスよく摂取するよう心がけましょう。
また運動をしたり、体を鍛えることはふらつきや転倒リスクを軽減することにもつながるので骨折を予防するためにも必要な運動になります。
まとめ
骨粗しょう症の予防には適切な食事と運動が必要になります。10~20代の方は骨を貯蓄できる最大量をUPするために、30~40代の方は貯蓄を減らさないために、50代以降の方は骨の強度を維持するためにも食事と運動を適正つに行いましょう。
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ストロークジムの作業療法士、サイトウです。
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