コレステロールに要注意!知っておこう、脂質異常症!
脂質異常症とは?
健康診断などでよく話題になるのがコレステロール値です。
そのコレステロール値が多すぎる、または少ないことで起こる疾患が脂質異常症と言われます。
脂質異常症とは、血液中に含まれるコレステロールやトリグリセライド(中性脂肪)などの脂質が一定の基準より多い(HDLコレステロールは低い)状態を言います。
脂質異常症は大きく分けて2つに分類されます。
- 原発性脂質異常症といい、遺伝的な異常により脂質異常がおこるものです。
- 続発性脂質異常症です。続発性(二次性)であり、その他の原因により引き起こされる脂質異常症全般を指します。
そのため生活習慣病などによる脂質異常症も続発性脂質異常症に含まれます。
そのほかの原因として甲状腺機能異常などの内分泌障害や糖尿病、慢性腎不全などの疾患やステロイドホルモンや避妊薬などの薬の副作用として脂質異常をきたすものもあります。
治療方法として、原発性脂質異常症は服薬による脂質の調整をすることなど、医療的対応が必要になります。続発性脂質異常症は元となる疾患を治療していく必要があります。
糖尿病や甲状腺機能異常などの疾患であれば内科などの受診で治療が必要ですが、生活習慣病は自身で改善することが可能です。
脂質異常症診断の基準値は?
健康診断などでもよく検査される項目なだけに目にすることも多いかと思います。
診断には
- LDL(悪玉)コレステロール
- HDL(善玉)コレステロール
- トリグリセライド(中性脂肪)
- Non-HDL(善玉コレステロール以外:総悪玉)コレステロール
上記4つを基準にしています。
基準値としては以下になります。
脂質異常症になるとどういう症状があるの?
健康時の血管内部ではLDLコレステロールにより溜まった脂質をHDLコレステロールが排除してくれますが、LDLコレステロールの排除が間に合わないほど増えてしまうもしくは排除できないほどHDLコレステロールが少なくなってしまうと脂質異常症となります。
そのため血液中に余分な脂質(LDLコレステロール)が増え、血液の流れが滞ります。この状態が血がドロドロの状態です。
血がドロドロになると全身に血液を巡らせるために血管にかかる圧力が高くなり、血管を傷つけていきます。
それにより動脈硬化がさらに進行していくのが主な症状です。自覚症状としてはほとんどなく、健康診断などで気づく人も多いと思います。
痛みやしびれなどわかりやすい自覚症状がないために気づくのが遅れ、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な発作が急に現れてしまうのです。
このことから脂質異常症はサイレントキラーとも呼ばれています。
コレステロールを下げるのに有効な食材
コレステロールを調整するには、まずは食事を見直す必要があります。
栄養状態に考慮しつつ、コレステロールに作用する食事を意識してみましょう。
LDLコレステロールを減らす食材と作用する栄養(抗酸化作用のある栄養)
- 緑黄色野菜:ビタミンC、ビタミンE、β‐カロテン(抗酸化ビタミン)
- トマト:リコピン(天然色素)
- ナス:アントシアニン(天然色素)
- 赤ワイン/お茶:ポリフェノール(抗酸化物質)
- オリーブ:ヒドロキシチロソール(抗酸化成分)
HDLコレステロールを増やす食材と作用する栄養
- アーモンド:良質な脂質
- おから/ゴボウ/アボカドなど:食物繊維
- トマト:リコピン
- チョコレート:カカオポリフェノール
- マグロ/サバ/サンマ/アマニ油/チアシードなど:オメガ3脂肪酸(DHA、EPA、αリノレン酸)
- 牡蠣/あさり/シジミ/鯵/サバなどの魚介類:タウリン
- ヨーグルト:乳酸菌
逆にコレステロールを上げる食材として
- 肉の脂身
- 肉加工食品
- 卵類
- チーズ
- 牛乳
などの乳脂肪分が多く含まれるものや動物性油脂を使用したお菓子などがあります。
少量の摂取であれば問題ありませんが、大量に摂取するとLDLコレステロールが増えてしまうので注意が必要です。
LDLコレステロールを下げる運動の種類
LDLコレステロールを下げるのに推奨される運動は主には有酸素運動です。
- ウォーキング
- ジョギング
- サイクリング
- 水泳
などが例としてあげられます。
運動強度はややきついと感じられる程度の有酸素運動を定期的に行うことが推奨されますが、続けられなければLDLコレステロールを下げるための作用としては弱いのでご自身の体や忙しさに合わせできる運動を選択しましょう!
まとめ
脂質異常症の原因は主に生活習慣にあります。
これを機に食生活や運動習慣などを見直してみるのもいいかもしれませんね!
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