最近話題の【フレイル】とは?介護の手前でフレイルを予防して健康寿命を延ばす力を手に入れよう!
あなたは「フレイル」という言葉を聞いたことはありますか?
最近は
- ロコモティブシンドローム
- フレイル
といった身体機能の低下によって起こる症状のことを示すような言葉が増えてきました。
身体機能の低下は運動をすることで予防・改善をすることが出来ます。
今回は「フレイル」にトピックをあてて説明をしていきますので、気になる方は是非最後までご覧ください。
▼この記事を読んで欲しい方
- フレイルとは何かわからない方
- フレイルとは何か気になる方
- 健康的な身体を手に入れたい方
- 最近、運動不足だと感じている方
- 最近、身体の衰えを感じるという方
- 最近、身体を動かすことが億劫になってきたという方
▼この記事を読んで分かること
- フレイルとはなにものなのか?
- フレイルの基準ってどのようなもの?
- Friedの基準について
- 日本版CHS基準(J-CHS基準)について
- 簡単フレイル・インデックスについて
- フレイル検診について
- フレイルの進行に重要なフレイルサイクルとは?
- フレイルを予防するには何が効果的?
フレイルとはなにものなのか?
では、まずは、そもそも「フレイル」とはどのような状態を指すのか?という基本的な部分をまとめていきます。
「フレイル」とは…
加齢によって心身の状態が衰えてしまった状態
のことを指します。
フレイルは、英語の「Frailty(フレイルティ)」が語源とされています。
「Frailty(フレイルティ)」は海外の老年医学の分野で使用されている言語です。
日本語に訳すと「虚弱」「脆弱」と表現されるような言葉です。
フレイルという言葉は日本が制定した言語となりますが、古くからあるような言語ではなく、2014年に日本老年医学会が提唱した言語となります。
「フレイル」に関しては今までも多くの研究がされておりますが、厚生労働省が行った研究結果から
「加齢とともに心身の状態が低下し、いくつかの慢性疾患の影響から、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態」とされているが「適切な介入や支援により、生活機能の維持・向上が可能な状態でもある」とされています。
どのような状況なのか?をみてみると簡単にまとめると…
「日常生活に支障がなく、健康な状態」と「日常生活を送るうえで何かしらの弊害や障害があり、他の支援やサポートが必要な状態」の中間部分を【フレイル】と言えるでしょう。
年を重ねて、一人で生活することが難しくなってしまった場合を「介護状態」と表現しますが、「介護状態」になる手前にはほとんどの場合が「フレイル」になるとされています。
特に近年は少子高齢化社会とも言われるほど、高齢者が増加していますので、「フレイル」になっているという方も多くなっているという現状です。
フレイルの基準ってどのようなもの?
では、実際に今の状態が「フレイル」に該当するのか?気になっている方も多いかと思います。
フレイルには基準値というものが存在します。
フレイルの基準は現在、様々なものが出されています。その中でFriedが提唱したものを使用する場面が多くありますので、まずはFriedの基準値をお伝えしていきます。
Friedの基準
Friedの基準は5項目あります。
・5つの項目の中から3項目以上該当している:フレイル状態
・1または2項目だけ該当している:フレイルの前段階であるプレフレイル
と判断します。
5つの基準は以下の通りです。
- 体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少
- 疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる
- 歩行速度の低下
- 握力の低下
- 身体活動量の低下
日本版CHS基準(J-CHS基準)
Friedの基準はアメリカで制定された基準となっており、日本人にとっては適さない部分もあるということで、日本版の基準が制定されました。
J-CHS基準は日本人に特化しただけでなく、臨床応用しやすく工夫されているものとされています。
基準は5つあり、以下の通りです。
- 体重減少:6か月間で2㎏以上の体重減少があったか?(意図しない体重減少を指す)
- 筋力低下:男性28㎏未満・女性18㎏未満の場合
- 筋疲労感:2週間の間でわけもなく疲れたような感じがする
- 通常歩行速度:1m/秒未満の場合
- 身体活動:①軽い運動や体操をしていますか?②定期的な運動やスポーツをしていますか?という質問項目に対して2つのいずれも「週に1回もしていない」と回答をした場合
※上記の5つの質問内容から3つ以上該当した場合に「フレイル」だとする。
簡単フレイル・インデックス
ひとつ前の日本版CHS基準(J-CHS基準)は歩行速度なども測定しなけらばならず、簡単に評価を行うことが難しいという観点から、より簡便に評価を行うことができる内容が策定されました。
自身で簡単に実施できる内容であることから多くの場面で利用されている質問用紙です。
内容は他のもの同様に5つの質問項目で、内容は以下の通りです。
- 体重減少:6か月間で2~3㎏の体重減少がありましたか?
- 歩行速度:以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか?
- 運動:ウォーキング等の運動を週に1回以上していますか?
- 記憶:5分前のことが思い出せますか?
- 疲労感:ここ2週間、わけもなく疲れたような感じがする
上記5つの質問は全て「はい」「いいえ」の2択で回答できる内容となっています。
・合計点数が3点以上の場合:フレイル
・合計点数が1点または2点の場合:プレフレイル
・0点の場合:健常
という評価基準です。
フレイル検診
2020年度から新しく開始された内容となっており、後期高齢者医療検診などで用いられている質問用紙となっております。
内容は全部で15項目となっており、質問の内容は以下の通りです。
- 健康状態:あなたの現在の健康状態はいかがですか? →良い、まあ良い、普通、あまりよくない、良くない
- 心の健康状態:毎日の生活に満足していますか? →満足、やや満足、やや不満、不満
- 食習慣:1日3食きちんと食べていますか? →はい、いいえ
- 口腔機能:半年前に比べて硬いものが食べにくくなりましたか? →はい、いいえ
- 口腔機能:お茶や汁物でむせることがありますか? →はい、いいえ
- 体重変化:6か月間で2~3㎏以上の体重減少がありましたか? →はい、いいえ
- 運動・転倒:以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか? →はい、いいえ
- 運動・転倒:この1年間で転んだことがありますか? →はい、いいえ
- 運動・転倒:ウォーキング等の運動を週に1回以上していますか? →はい、いいえ
- 認知機能:周りの人からいつも同じことを聞くなど、物忘れがあると言われていますか? →はい、いいえ
- 認知機能:今日が何月何日かわからないときがありますか? →はい、いいえ
- 喫煙:あなたはタバコを吸いますか? →吸っている、吸っていない、やめた
- 社会参加:週に1回以上は外出していますか? →はい、いいえ
- 社会参加:普段から家族や友人と付き合いがありますか? →はい、いいえ
- ソーシャルサポート:体調が悪いときに身近に相談できる人はいますか? →はい、いいえ
上記15個の質問に対して回答するような内容となっております。
フレイルの進行に重要なフレイルサイクルとは?
フレイルに関連して「フレイルサイクル」という言葉が存在します。
フレイルの進行には
- 身体的要素
- 精神・心理的要素
- 社会的要素
の3つの要素が影響してきますが、この3つの要素による悪循環のことを「フレイルサイクル」と表現します。
フレイルサイクルに陥る原因は様々なものがありますが、怪我などによる身体への影響や、精神疾患による精神的な影響、引きこもりによる社会からの離脱など様々な原因が存在しています。
要因となる要素は5つあり
- 低栄養
- サルコペニア
- 基礎代謝量の低下
- エネルギー消費量の低下
- 食欲の低下・摂取量の低下
というものが存在します。
どこからスタートするかは人によって異なりますが、どの部分からスタートしたとしても順を辿るように身体に不具合が生じてくるという流れです。
例えば、何らかの原因によって体調不良となり、食事が思うように摂れなかったとします。
そうなると「低栄養」状態となり、栄養不足により筋肉量の低下が発生し、「サルコペニア」状態となります。その後、筋肉量の低下から「基礎代謝量の低下」が起き、「エネルギー消費量」も低下し活動量が低下することで「食欲の低下」が起きてしまう。
といったように順を追ってフレイルサイクルが起きてしまうという流れになります。
このようなものをフレイルサイクルと呼びます。
フレイルを予防するには何が効果的?
フレイルは介護の前の状態を示すため、予防が重要です。
そのうえで重要なポイントは
- 身体的要素
- 精神・心理的要素
- 社会的要素
3つを意識することです。
更に6つのポイントがあります。
- 持病のコントロール
- 感染症予防
- 適度な運動
- 栄養摂取
- 口腔機能のケア
- 社会的つながり
それぞれのポイントをおさえていきましょう。
持病のコントロール
年を重ねるごとに身体には何らかの影響が生じてきてしまいます。
その中で、何らかの病を患ってしまうケースも多くあり、その病が完治せずに持病として残ってしまう場合もあります。
特に注意が必要な病として「糖尿病」や「高血圧」などの生活習慣病が挙げられます。
これらの持病が悪化すると身体機能の低下に繋がってしまい、日常生活に影響が出てしまいます。
持病がある方は特に、症状を悪化させないように日常的に改善に努めることや、病院に通院している方は定期受診を忘れずに、常に自身の身体の状態を把握できるようにしておきましょう。
感染症予防
感染症はフレイルに限らずですが、注意が必要です。
特に近年はコロナウイルスの感染の流行があり、話題になっていますが、感染症にかかると一気に体力が低下してしまいます。
フレイル状態の場合には免疫力が低下している場合が多く、感染リスクも高い状態となります。
更に感染症に感染することで、フレイル状態に重ねて更に体力が低下してしまい、身体機能や精神面への影響が発生します。
最悪の場合にはそのまま寝たきりになってしまう場合もあるため、感染症にはかからないように注意が必要です。
感染症予防としては基本的な内容となりますが
・手洗い、うがいを行う
・外出時はマスクを着用する
・予防接種を行う
など対策を徹底するように意識しましょう。
適度な運動
フレイルは身体機能の低下が原因となることが多いです。
身体機能の維持や向上、筋肉の維持を行う上で、運動は必要不可欠です。
ダンベルなどを使用しての筋力トレーニングを行うだけが運動ではありません。
・毎日散歩を行う
・一駅前で降りて目的地まで歩く
・階段の昇り降りを行う
など、これだけでも立派な運動です。
積極的に身体を動かしてフレイル予防を行いましょう。
栄養摂取
栄養バランスの乱れは身体にとって大きな影響を及ぼします。
食事は皆様が知っているように基本的な食事である「一汁三菜」が最適です。
主食、主菜、副菜、汁物と品数を豊富にするとともに、栄養バランスが偏らないように注意しましょう。
せっかく運動を行っていても体内に適切な栄養が補給されなければ効果が半減してしまいます。
更に、タンパク質や乳製品なども積極的に摂取し、筋肉の維持や向上、カルシウム摂取による骨密度の向上などを目指していきましょう。
口腔機能のケア
前述したように食べることはヒトが生きていくうえで非常に重要な行為となります。
その中で、口腔状態が悪くなってしまうと上手く食事を摂ることができずに結果的に栄養不足になってしまうケースが多くあります。
特に高齢になると歯の状態が悪くなることで「食べることが億劫になってしまう」といったケースが多く見られます。
よく噛んで、よく食べることをできるように口腔ケアは怠らないように注意しましょう。
社会的つながり
社会的フレイルという言葉があるように、誰かと繋がっていることはフレイル予防にとって非常に重要な視点となります。
高齢になると歩くことが億劫になったりして、外出する機会も減少してしまいます。
外出の機会が減少すると、誰かと話すこと、誰かと接することがなくなってしまい、次第にコミュニケーションをとる機会も減ってしまいます。
誰かと話しをすることで自然と過去の出来事を思い出したり、相手の感情に寄り添ったり、楽しい感情、悲しい感情といったように脳にもいい影響を得ることが出来ます。
また、誰かと一緒に何かをすることが目的になっている場合には、あの人がいるから私も行こうかな。と積極的な行動をすることが出来、気持ちも前向きになってくるケースが多くあります。
社会的なつながりを持ち、心身ともに健康を手に入れていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は最近話題になっている【フレイル】についての内容をまとめてお伝えしてきました。
上記でお伝えしたように介護になる前の状態を指しています。
フレイルの状態でどれだけ改善することができるか?という部分が重要になります。
フレイルには3つの要素がありますが、その中でも身体的要因に対して「運動」はとても有効な内容となります。
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内科系疾患・整形外科疾患・予備軍の方に向けた健康増進施設、指定運動療法施設にてトレーナー従事中
運動を行う上での効果やポイント、身体についての知識など、運動に関わる様々な情報を発信していきます。
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