【タバコと身体の関係】嗜好品として扱うだけではない身体への弊害とは?
この記事を読んでいるあなたは【タバコを吸っていますか?】
元々、嗜好品として好まれているタバコですが、実は身体にとって弊害もあります。
今回はタバコを吸うことでの身体への弊害についてお伝えしていきます。
是非、最後までご覧ください。
▼この記事を読んで欲しい方
- 日ごろからタバコを吸うという方
- タバコを吸うことが日課の方
- タバコを吸うことが習慣化している方
- タバコを良く吸う方
- タバコを吸うことでの身体への弊害が気になる方
- 健康を手に入れたい方
▼この記事を読んで分かること
- 日本人の喫煙率はどのくらいなのか?
- 喫煙と生体反応の関係はどのようなものなのか?
- タバコに含まれる有害物質とその量はどのくらいなのか?
- 喫煙と病気の関係について
- 禁煙をするためにはどのようにすれば良いのか
- 禁煙をする中で注意するべき点とはなにか
日本人の喫煙率はどのくらい?
現在の日本の喫煙率はどの程度なのか?という点をまずはみていきましょう。
2022年に実施された調査では
喫煙率は男性24.8%、女性6.2%
という結果が出ています。
男性は20代では、あまりタバコを吸っている人は多くありませんが、30代で一気にタバコを吸っている人数が増加し、40代以上は減っていく傾向があります。
女性はピークが40代ですが、上下の傾向は男性とあまり変わりがないとされています。
また、70歳以上では男性では15.8%、女性では2.0%が、なお喫煙を続けているとのことで、高齢になってからもタバコを吸っているという方は一定数いるということが分かります。
喫煙と生体反応の関係は?
イメージにもあるかと思いますが、喫煙は運動能力を低下させてしまいます。
タバコの煙は
- ガス成分
- 粒子成分
の2つに分類され、有百種類の有害物質がタバコの中に含まれています。
一酸化炭素(CO)は酸素と比べて、約250倍のヘモグロビン親和性を持つと言われています。
その結果、ヘモグロビンと結合したメトヘモグロビン(COHb)が増大し、その分、組織への酸素運搬能力が低下し身体にとっては悪影響を及ぼします。
メトヘモグロビンは4~5%程度であれば、そこまで身体にとっては害は受けないとされていますが、持久力の低下は認められています。
また、その他タバコに含まれている「ニコチン」に関しては
- 末梢血管収縮作用
- 心拍数増加作用
があります。
ニコチン依存症は集中力の低下にも繋がり、アンモニアなどの刺激性のガスが咳や呼吸器への傷害を引き起こす可能性が高まります。
更に、ニコチンはニコチン依存症とも呼ばれるほど依存度の高い物質です。
一回だけでとどまらないという点がタバコの怖さでもあります。慢性的な喫煙により、慢性的な呼吸器疾患に繋がる可能性があるため、注意が必要です。
タバコに含まれる有害物質とその量はどのくらい?
実際にタバコ1本あたりに含まれる有害物質はどのようなものがあり、どの程度含まれているのかを見ていきましょう。
ガス相成分:一酸化炭素(CO)
- 量:20000
- 割合:78.7%
ガス相成分:ニコチン
- 量:1900
- 割合:7.5%
ガス相成分:アセトアルデヒド
- 量:1400
- 割合:5.5%
ガス相成分:窒素酸化物(NOx)
- 量:600
- 割合:2.4%
粒子成分:カテコール
- 量:460
- 割合:1.8%
粒子成分:その他のアルカロイド類
- 量:200
- 割合:0.8%
粒子成分:ニコチン
- 量:100
- 割合:0.4%
粒子成分:メチルカテコール
- 量:45
- 割合:0.2%
上記のような成分がタバコには含まれており、最も多いのは一酸化炭素であることが分かります。
喫煙と病気の関係について
喫煙をすることで身体に表れやすい部分は皆様も想像がつきやすい「肺」です。
喫煙を行うことで、肺がんの発症リスクが高まります。
ここで重要ポイントになるのが「ブリンクマン指数」というものです。
「ブリンクマン指数」とは…
喫煙による人体への影響を予測する指標の一つ
と示されています。
一日の喫煙本数×喫煙年数
から算出されるものです。
このブリンクマン指数の値が大きければ大きいほど、身体に対しての危険性が高いとされています。
このブリンクマン指数の値が
- 400以上で肺がんのリスクが上昇
- 700以上でCOPDなどの呼吸器疾患・心疾患・喉頭がんのリスクが上昇
という指標があります。
禁煙をするためにはどうすれば良いのか?
禁煙をするためには、徐々に本数を減らすことよりも、何らかの機会をさかいに一気に禁煙を行う「コールドクターキー法」が効果的と言われています。
依存性が高いことから、禁煙はしようと思ってもやめられず、再びタバコを吸ってしまう確率が高い中で、コールドクターキー法は成功率も高いとされています。
禁煙には援助の段階というものが存在しています。
今回は代表的な禁煙援助である2つを紹介します。
- 「Health Care Policy and Research」
- 「5Aアプローチ」
それぞれがどのような禁煙援助なのかを見ていきましょう。
「Health Care Policy and Research」
Health Care Policy and Researchは5つの段階付けが存在しています。
- ステップ1:あらゆる状況で喫煙者を見つけ出す
- ステップ2:禁煙を勧める
- ステップ3:喫煙者に進んでタバコをやめていきたいか尋ねる
- ステップ4:禁煙を援助していく
- ステップ5:禁煙の経過を調整していく
「5Aアプローチ」
5Aアプローチはその名の通り、5つの段階に分類した動機付けです。
- ステップ1:Ask(診察のたびにすべての喫煙者を系統的に同定する)
- ステップ2:Advise(すべての喫煙者にやめるようにはっきりと強く、個別的に忠告する)
- ステップ3:Assess(禁煙への関心度を評価する)
- ステップ4:Assist(患者の禁煙を支援する)
- ステップ5:Arrange(フォローアップの診察予定を決める)
それぞれ5段階に分かれています。
重要なのは、いかに本人に禁煙を本気で取り組んでもらうかという視点です。
いくらアドバイスする側が話をしたり、支援をしていても本人が我慢できなければタバコを止めることは難しいです。
本人の行動変容が非常に重要になります。
実際の禁煙では、行動科学的アプローチ(行動変容など)と薬理学的アプローチ(薬物療法など)の双方を踏まえて禁煙を実現させていきます。
薬理学的アプローチでは、ニコチンが配合されたニコチンガムとニコチンパッチというものがあります。
その方に合わせた内容を選択することが重要です。
禁煙をする中で注意すべき点は?
健康のために禁煙をしたいと思ったときに、注意して欲しい点があります。
- 1本だけならと吸わない
- 軽いタバコに変更する
- 加熱式タバコに変更する
上記3点には特に注意が必要です。
1本だけならと吸わない
喫煙している期間が長い方や、一日の本数が多い方ほど特に注意が必要です。
せっかく我慢していたのにも関わらず、1本だけならと甘くみてはいけません。
1本でもタバコを吸うことで体内にはタバコの有害物質が侵入し、依存傾向が再び出現してしまいます。
1本だけならいいという気持ちは持たず、タバコを断つことを考えるようにしましょう。
軽いタバコに変更する
タバコには様々な種類が存在していますが、「ライト」「マイルド」といった軽いタバコというものもあります。
上記のような軽いタバコは、フィルターにあるミシン目から空気が入ることで吸うタバコの煙の量を減らすことで喫煙量を減らすという点があります。
ですが、このミシン目を指で塞いでいたり煙を深く吸い込んだりすれば、通常のタバコと同様なため軽いタバコにはなりにくいです。
加熱式タバコに変更する
最近は健康意識の向上から「煙の量が少ない」「有害物質の量が少ない」と言われている加熱式タバコというものがあります。
ですが、ここで勘違いしてはならないのが加熱式タバコにしたから喫煙ではない!疾患リスクがなくなる!というものではないという点です。
心血管疾患に関して喫煙の安全なレベルというものは存在していないため、完全にタバコをやめなければリスクをなくすことには繋がりません。
また、加熱式タバコであってもニコチンが配合されていることから、ニコチン依存症は持続すると言われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「喫煙」に関するコラムをお届けしました。
喫煙は嗜好品として今でも多くの方に愛されているものかもしれませんが、ストレス発散などの良い面だけでなく、疾患になってしまうリスクも存在しています。
特に、肺や呼吸器に対しての弊害が多くありますので、可能な限り疾患になるリスクを減らすことをオススメ致します!!
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内科系疾患・整形外科疾患・予備軍の方に向けた健康増進施設、指定運動療法施設にてトレーナー従事中
運動を行う上での効果やポイント、身体についての知識など、運動に関わる様々な情報を発信していきます。
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