突然死とは?!誰にでも起こる突然死の恐ろしさと実態を知ろう
皆さんは「突然死」を知っていますか?
突然死は持病がある、健康に関わらず、誰にでも起こり得る可能性があります。
今回はそんな恐ろしい「突然死」について解説していくコラムとなります。
防ぐことが難しい突然死もありますが、中には日常生活の中で起こる突然死もあります。
日常生活の中で少し注意をしていれば防げるようなものもありますので、今回のコラムを読んで少しでも突然死を多くの皆様が防いでくれると嬉しいです。
是非、最後までご覧ください。
▼この記事を読んで欲しい方
- 突然死とは何かわからない方
- 突然死を防ぎたいという方
- 身近な人を助けられるようになりたい方
- 身近に起こる突然死はどのようなものかわからない方
▼この記事を読んで分かること
- 突然死とは何か?
- 病気によって起こる突然死とは何か?
- 日常生活で起こる突然死とは何か?
- それぞれの予防策とは?
突然死とは?
突然死とは…
症状が出現してから24時間以内の死に至ること
を指します。
原因の特定できるものと、できないものが存在する。
- 持病がある人、ない人
- 前兆がある人、ない人
など、様々です。
前ぶれなく、突然亡くなってしまう場合もあります。
病気によって起こる突然死
成人の突然死の主な原因は2つ存在します。
- 急性心筋梗塞
- 脳卒中
この2つが成人に起こりやすい突然死と言われています。
急性心筋梗塞や脳卒中の場合には、初期症状の段階で異変に気付き、少しでも早い時点で病院に行き、治療を行うことが重要です。
体調が悪くなってから、異変に気づいて自身で病院へ行こうとすると病院へ向かう途中で容体が悪化してしまったり、動けなくなってしまうことでその場で命を落としてしまう危険性もあります。
異変に気付いた時点で119番通報を行い、心臓や呼吸が止まる前に対処することが重要です。
事前に119番通報を行い救急車を要請することができていれば命が助かる可能性も高まります。
119番通報をしても良いのか迷う場面もあるかもしれませんが、息が苦しい場合や、呂律が回らない場合など、普段とは明らかに異なる状態の時にはためらわずに119番通報を行うことが重要です。
また、通報したのちに容体が悪化することも考えられます。自身が元気で、傷病者が別にいる場合には救急隊員の到着までそばで状態の変化がないかを観察し、もし、呼吸がない場合や反応がない場合には心肺蘇生を開始しましょう。
急性心筋梗塞
急性心筋梗塞とは…
心臓の筋肉に血液を送る血管である冠動脈が詰まることによって心臓の機能が妨げられる状態
のことを指します。
急性心筋梗塞になると、心臓の筋肉の活動が障害されるため、心臓自体の動きが弱まってしまったり、その結果突然、心臓が止まってしまう不整脈を起こしてしまう危険性があります。
急性心筋梗塞の症状として
- 胸に突然強い痛みが起こり、その痛みが持続する
- 胸が締め付けられるような重苦しさや圧迫感がある
- 胸が焼けつくような感覚がある
- 胸が絞られていくような苦しさ
などがあります。
更には、症状は心臓に対して起こるだけでなく、人によっては他の部位に起こる場合もあり、肩や腕、あごにかけて不快感を感じる可能性もあります。
重症の場合には、痛みだけでなく他の症状として
- 息苦しさ
- 冷や汗
- 吐き気
が起こる場合もあります。
人によってはその場に立っていられず、へたれこんでしまうといったケースも考えられます。
症状の種類や、強さには個人差があります。
- 高齢者
- 女性
- 糖尿病
の3つのパターンでは症状が軽く、分かりづらいケースがあるため、より注意が必要です。
脳卒中
脳卒中とは…
脳の血管が詰まったり、破けて出血することによって起こる病態
のことを指します。
脳の血管が詰まると、脳に血液がいかない状態となるため、そのままの状態だと「脳梗塞」になり、脳梗塞になることで、脳の神経細胞が障害され、脳梗塞の部位によっては身体の片側に力が入らなくなり、麻痺が残ってしまったり、呂律が回らず言語障害が残ってしまうなどの症状が出てしまいます。
最悪の場合には、目が覚めなくなり、呼吸が止まり亡くなってしまいます。
脳の小さな血管が破けると脳の内部に血の塊が出来ます(血栓)
この地の塊が脳を圧迫するため、周囲の神経細胞が破壊されたり、時には圧迫が脳全体に及んで、危険な状態となります。このような状態のことを「脳出血」と言います。脳梗塞と同じような症状が出現するのが特徴です。
脳梗塞、脳出血以外にも、くも膜下出血と呼ばれるものもあります。
くも膜下出血とは…
脳の血管が破けて、脳の周りにあるくも膜下腔に出血した状態
のことを指します。
普段感じるような頭痛とは比較できないほどの生まれて初めて感じるような激しい頭痛の症状が特徴的です。
重症のくも膜下出血ではそのまま意識を失い、しばらくして意識が戻ってから頭痛を訴えることもあります。くも膜下出血は繰り返し出血することが多く、繰り返すことで症状が悪化し、命の危険度も増加してしまいます。
脳卒中では、前兆を見逃さないことが重要です。脳梗塞の症状が一時的にみられている状態で病院を受診することができれば最悪の事態を回避することができます。
- 脳卒中の初期症状:2~15分程度の一時的な症状
- くも膜下出血の初期症状:頭痛、まぶたが下がる、物が二重に見える
上記のような症状が現れた時には脳の障害を疑い、躊躇せずにすぐに病院を受診し、突然死を回避することが重要です。
日常生活の中で起こる突然死
先ほどまでは、身体の中で起こるような突然死の内容をお伝えしてきました。
ここからは日常生活の中で起こる突然死についてまとめていきます。
これからご紹介する突然死は、気を付けていれば回避できるような内容ばかりです。どのような状況で起こりやすいのかということを理解し、状況に応じた対策を練ることで突然死を防ぐことが出来ます。
日常生活の中で起こりやすい突然死は
- 窒息
- お風呂での心停止
- 熱中症
- 運動中の心停止
- アナフィラキシー
- 低体温症
上記の6つがあります。それぞれどのような状況で発生する可能性があるのか見ていきましょう。
窒息
窒息とは…
気道に食べ物やおもちゃなど物が詰まることにより息が出来なくなる状態
のことを指します。
特に乳幼児や高齢者に多く見られ、早急に対応をしなければ呼吸が出来ず、心停止に至ります。
今回は窒息のリスクが高い
- 乳幼児
- 高齢者
について説明をしていきます。
①乳幼児
乳幼児は目に見えたものをなんでも口に入れたがる傾向があります。
そのため、乳幼児の口に入る大きさのものをあちこちに置かないように注意することが重要です。
特にビー玉や、ブロックなど硬いものをそのまま飲み込んでしまうと、のどで詰まってしまい、息が出来ずにやがて窒息に至ります。
また、食べ物でも窒息の原因になる場合があります。
飴玉や氷、ミニトマトなど丸くてそのまま飲み込めてしまうような大きさの食べ物は要注意です。5歳以下の小児には注意して与えるようにしましょう。
②高齢者
年齢を追うごとに、ヒトは筋力が低下していきますが、咀嚼能力も同様です。食べ物をかみ砕いたり、上手く飲み込んだりする能力が低下してしまいます。
また、飲み込んだものが誤って気管に入り込んでしまった場合に、本来であれば咳などをして吐き出すことができますが、この咳をして吐き出す能力も低下してしまいます。
前述の脳卒中の後遺症が残っているケースでは特に注意が必要です。脳卒中の後遺症により、口やのどの動きが不自由になっている場合には食べたものがそのまま詰まってしまい、窒息に至るケースもあります。
最近は「餅」や「団子」や「こんにゃく」といった食べ物で窒息してしまう高齢者が増加しているため、のどに詰まりやすい食べ物は避けたり、食べる際にできるだけ細かく刻んで食べるようにするなど、配慮を行うようにしましょう。
※窒息に関しては、万が一の事態に備えて、気道異物除去を事前に身に着けておくことが重要です。
お風呂での心停止
家庭においてお風呂場は心停止が起こりやすい場所であると言われています。
その原因の一つとして、室温の変化が大きいという点です。
特に冬季は脱衣所や浴室の室温と、浴槽の中の温度差が大きくなります。温度差が大きくなると血圧が大きく変動し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こしやすくなります。そのため、冬季は心停止の発生頻度が夏季の約10倍ともいわれています。
また、熱いお湯に長時間つかることで血圧が低下したり、体内の水分が失われるため、そのままの状態が続いてしまうと病気の発生リスクが高まります。
病気そのものは軽い症状のものであったとしても、そのまま気を失ってしまったり、身体を支えることができずに倒れこんでしまったときに頭をどこかにぶつけてしまうなど、二次的なリスクが潜んでいます。
特に、浴槽内でそのまま気を失ってしまうことで、沈んでおぼれてしまったり、誰かに見つかるまで時間がかかってしまい、重症化してしまうといったケースが起こりやすいです。
入浴の際には
- 脱衣所や浴室は暖かくしておく
- 熱いお湯に長時間つかり続けないように注意する
- 飲酒後に入浴はしない
- 入浴前には水分を摂取する
といった予防を行うことが重要です。
熱中症
気温が高くなると「熱中症」になるリスクが増加します。
熱中症とは…
簡単に言うと暑さや熱によって身体に起こる障害のこと
を指します。
軽傷の場合にはめまいや立くらみといった軽い症状で済みますが、重症化するとけいれんや意識障害が起こり、最悪の場合には死を招く恐ろしい障害です。
炎天下や、湿度が高い環境で運動や作業を行うと体温を下げるために身体の正常な反応として汗をかきます。ですが、汗をかく機能が追いつかなくなると体温が下がってしまうだけでなく、体内の水分が失われ、やがて熱中症を発症します。
炎天下では、気温や室温、湿気に注意し、水分と塩分をこまめに摂取して、熱中症を予防することが重要です。
近年は北海道の気温も夏になると高くなっています。屋内での熱中症が増加し、夏になると、高齢者が室内にいるだけで熱中症になってしまうというケースが増加しています。
年齢を重ねると暑さを感じなくなったり、のどの渇きに自身で気が付かない、汗をかく機能が低下してしまうといった症状が出てしまい、気が付かないうちに熱中症になってしまい、そのまま進行してしまうというケースがあります。
一人暮らしの高齢者や、認知症、心臓病の持病がある高齢者は特に注意が必要です。
こまめに水分と塩分の摂取を行うほか、適度にエアコンを使用し、室内の気温や湿度を適切に調整することが重要です。
運動中の心停止
運動中にも突然死は起こります。
マラソンやジョギング、サイクリングなど、長時間一定のペースで行う有酸素運動は、心臓に負担がかかります。また、ゴルフや、ゲートボールなど身近な運動でも精神的な緊張から心停止のリスクがあると言われています。
また、上記とは異なり、運動中に発生する特殊な心停止に「心臓震盪」と呼ばれる症状があります。
野球やサッカーなど、ボールを使用するスポーツでみられるもので、ボールが胸に衝突し、その衝撃が心臓に加わることで不整脈を引き起こし、そのまま心停止が起こるというものです。
運動中の心停止を予防するためには体調がすぐれない時には無理に運動を行わないようにすること、検診時に心臓に何らかの異常が見つかった場合には運動制限があるかどうかを確認しておくことなどが予防としてできることです。
また、運動中に発生する心停止には電気ショックが効果的です。
適切にその場で迅速な対応を行うことができれば後遺症を残す可能性も低下しますので、運動を行う場所ではAEDの設置場所の確認や、一次救命処置の訓練を定期的に受講しておくことが重要です。
アナフィラキシー
アレルギー反応の一種であるアナフィラキシーは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
ある特定の物質が体内に入ると、身体が極端に反応し、蕁麻疹や鼻水、重症化すると呼吸困難や血圧の低下などを招き、重篤な場合には心停止まで起こってしまう病態です。
ある特定な物質は複数存在しますが、代表的なものとして
- ピーナッツ
- 小麦
- そば
- スズメバチの毒
などが挙げられます。
ですが、これらは人によって症状が出る物質も異なり、症状がでる程度も異なります。
身近な人がアレルギー症状を起こしやすい物質はあるのかという点を共有し合うことが予防策の一つといえます。
また、アナフィラキシーの症状を起こしやすい人は、緊急の治療薬である「エピペン」と呼ばれるアドレナリンの自己注射器を所持しているケースがほとんどです。
本人がアレルギー反応が強く、自身で自己注射器を使用することが困難な場合には、近くにいる人が手当することが重要です。
アナフィラキシーの症状が出ている場合には、対象者がエピペンを所持しているかを必ず確認するようにしましょう。
低体温症
低体温症とは…
何らかの原因で体温が35度以下になってしまった状態
を低体温症といいます。
低体温が進行すると、呼吸や心拍が徐々にゆっくりとなり、ひどい場合にはそのまま心停止となってしまいます。
- お酒を大量に飲みすぎてしまった
- 眠気を催す薬を服用し、そのまま屋外で寝てしまった
- 怪我で動けなくなってしまった
などの場合に低体温症となる場合があります。
また、衣類が濡れている場合には身体から熱が奪われ、低体温のリスクが高まります。
活動が低下した高齢者など、日常生活に支障があるケースでは、それほど寒くない環境でも体温が低下しやすくなるため、尚更注意が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
突然死は誰にでも起こりうる可能性がある恐ろしい病態です。
病気から派生する突然死と日常生活から起こる突然死まで、多くの突然死が存在します。
ですが、多くの場合には事前に予防することができます。
特に、高齢者や乳幼児など幼い子供は日常生活での突然死が起こりやすいため、周りにいる人たちが環境を整えて事前に予防することが重要です。
今からできることを事前に予防しておきましょう。
今回の記事を読んで、少しでも皆様の中で突然死について知るきっかけになり、予防するきっかけになれば嬉しいです。
特に8月に入り、北海道でも気温が高く、暑い日が続いています。熱中症になるリスクもありますので、今から熱中症に備えて事前に予防をしておきましょう。
- スマートウェイ/スタジオ/メディカルフィットネス小樽店
- スマートウェイ平岸店
所属の健康運動指導士トレーナー竹村です。
内科系疾患・整形外科疾患・予備軍の方に向けた健康増進施設、指定運動療法施設にてトレーナー従事中
運動を行う上での効果やポイント、身体についての知識など、運動に関わる様々な情報を発信していきます。
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