応急手当ができることは誰かの助けになること。目の前の人を助けるために必要な基礎知識を身に付けよう!
あなたは人助けをしたことがありますか?
人助けといっても沢山の種類がありますが、人の命にかかわる内容の人助けをしたことがあるという方は少ないと思います。
本来であれば、人の命に関わる助けはしないことが理想です。
ですが、何も起こらないと思っていても、その時は突然やってきます。
目の前に誰かが倒れていた時、あなたは助けることはできますか?
はい!と自信を持って言えない方こそ、今回の記事を読んで頂きたいです。
今回は人の命を助けるために自身でもできることについてお伝えしていきます。是非最後までご覧ください。
▼この記事を読んで欲しい方
- 人助けをしたいという気持ちがある方
- 誰かのためになりたい方
- 救命救急講習を受けたことがない方
- 実際に救命処置を行ったことがある方
- 実際に救命処置を行ったことがない方
- 目の前に倒れている人がいる時に適切な判断ができるか不安な方
▼この記事を読んで分かること
- 救命の連鎖とは?
- 突然死とは?
- 心肺蘇生とは?
- AEDの設置場所について
救命の連鎖とは?
皆様は「救命の連鎖」という言葉を聞いたことはありますか?
救命の連鎖とは…
傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要となる行動と一連の繋がりのこと
を指します。
「救命の連鎖」は4つの段階に分かれています。
- 心停止の予防
- 早期認識と通報
- 一次救命処置(心肺蘇生とAED)
- 二次救命処置と集中治療
それぞれがどのような役割を果たしているのか細かくみていきましょう。
心停止の予防
心臓や呼吸が止まってしまった場合の救命処置ももちろん大切ですが、何よりも「予防」することが重要です。
更に「予防」することが最も効果的であると言われています。
小児と成人で*突然死の主な原因は異なります。
- 小児の場合:怪我、溺水、窒息
- 成人の場合:急性心筋梗塞、脳卒中
です。小児の場合には、日常生活の中で注意することで未然に突然死を防ぐことができます。
一方で成人の場合には生活習慣病といわれる内容が主となっており、生活習慣の改善をすることで発症リスクを低下させることが重要です。
最近では、高齢者の窒息、入浴中の事故、熱中症なども突然死の原因となっていることが多く、これらは未然に予防をすることが可能ですので、事前に予防し、発症しないように注意することが重要です。
*突然死
健康的に日常生活を送っていた人が、急速な経過で死に至ることを指します。
事前に症状として現れる場合もありますが、症状なく、突然発症する場合もあります。
早期認識と通報
心停止を早く認識するためには、突然倒れた人や反応のない人をみたあとに直ちに心停止を疑うことが重要です。
自分ひとりでどうにかしようと思うのではなく、勇気を出して誰かに助けを求めることがまずは大切です。急病人を発見した時には勇気を出して周囲の人に助けを求めましょう。
また、早急に119番通報することも重要です。
救急処置の方法が分からなかったり、何をしてよいかわからない場合でも、119番通報の電話を通じて、救急隊員がその場で何をすべきか指導をしてくれます。
119番通報を行うときには焦らずに、現場の状況を適切に伝えることを意識しましょう。
一次救命処置(心肺蘇生とAED)
一次救命処置とは…
心肺蘇生とAEDの使用によって止まってしまった心臓と呼吸の働きを助ける方法です。
では、心肺蘇生とAEDについて詳しくみていきましょう。
心肺蘇生とは?
心肺蘇生とは…
胸骨圧迫と人工呼吸によって止まってしまった心臓と呼吸を補い、助ける方法
のことを指します。
- 胸骨圧迫:胸を強く圧迫すること
- 人工呼吸:口から肺に息を吹き込む
心臓が止まると10秒ほどで意識がなくなり、3~4分以上その状態が続くと脳の回復が困難となります。
心臓が止まっている間、胸骨圧迫によって脳や心臓に血流を送り続けることがAEDの効果を高め、心臓の動きが戻った後に後遺症を少なくするという利点があります。
AEDとは?
AEDとは…
心臓に電気ショックを与える機械
のことを指します。
「AEDを使うと止まった心臓が再び動き出す」と思っている方も良いかもしれませんが、実は違います。
心臓が突然止まるのは、心臓がぶるぶると震える「心室細動」によるものです。
通常であれば、リズムよく一定のペースで心臓は脈を打ちますが、心室細動の時には一定のペースで脈を打っていた心臓の動きが乱れている状態となります。
この乱れた心臓の脈を一度リセットするために電気ショックを流す機械がAEDということです。
現在のAEDは自動的に心電図を解析して、電気ショックが必要かどうかを判断し、音声メッセージで必要な対応を指示してくれます。そのため、実際に使用したことがない方も、操作が不安な場合でも誰でも安心して使うことが可能です。
二次救命処置と集中治療
ここまでくると、実際に皆様が関わるというよりかは、医療従事者や救急隊員が対応する場面となります。
医療従事者や救急隊員が薬や機器を使用して、心臓の動きを取り戻すことを目指します。
心臓の動きが回復したのち、病院での集中治療やリハビリテーションによって社会復帰を目指します。
AEDの把握
皆様の職場や家の近く、よく行くスーパーやショッピングモールのどこにAEDがあるかわかりますか?
実際に「AEDマップ」というものも存在します。
検索するだけで簡単に全国各地のAED設置場所を確認することができます。
下の写真は実際の札幌駅周辺のAEDマップです。
↓↓↓
上記の写真を更に拡大したものが下の写真です。
↓↓↓
更に小樽市内のAEDマップも調べてみました
↓↓↓
実際にスマートウェイ、スマートスタジオ小樽店があるウイングベイ小樽付近にもたくさんのAEDがありました。
実は、スマートウェイ・スマートスタジオ小樽店の店舗内にもAEDを設置しております。
小樽店会員の皆様は気づいていましたか?
意識して探したり、周りを見ていないと普段頻繁に使わないものだからこそ、設置場所が分からないものです。今回を機に街を歩くときに探してみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
- 突然、目の前の人が倒れてしまったとき
- 道に誰かが倒れていたとき
その場にあなたしかいない場合には、目の前の方の命を助けられるのはあなたしかいません。
何かが起こったときに適切な判断ができるかどうかで誰かの命を助けられることもあるかもしれませんので、救命救急を考えるひとつのきっかけになっていれば嬉しいです。
今回の内容では、基礎的な部分をお伝えしてきました。
次回は、もう少し細かく、実際に心肺蘇生を行う際の回数やポイント、人工呼吸の必要性などについてまとめていきます。是非、併せてご覧ください。
スマートチェーン全店では、スタッフが救命救急講習会を受講するなど、スタッフ教育にも力を入れております。安心・安全な環境を整え、ご利用される皆様が気持ちよく通える環境を今後も整えて参ります。
皆様のご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております!!
- スマートウェイ/スタジオ/メディカルフィットネス小樽店
- スマートウェイ西友平岸店
所属の健康運動指導士トレーナー竹村です。
内科系疾患・整形外科疾患・予備軍の方に向けた健康増進施設、指定運動療法施設にてトレーナー従事中
運動を行う上での効果やポイント、身体についての知識など、運動に関わる様々な情報を発信していきます。
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